講師 佐高信氏 (評論家)
演題 「原発事故とこれからの日本」
日時 5月28日(土) 午後3時 〜 5時 講演
午後5時〜     フリートーキング(別会場、飲み会)

会場 マイスペース&ビジネスブース池袋西武横店 03−5960−0056
 豊島区南池袋1−16−20 ぬかりやビル2F
 (JR池袋駅東口西武デパートの前の明治通りを目白方向に行き、ジュンク堂書店の先、右側にあるビル内)
講師プロフィール さたか・まこと 1945年生まれ。東北公益文化大学客員教授、『週刊金曜日』編集委員。「タレント文化人筆力両断」ほか著書多数。

定員30名。参加費(会場費)は1000円+ドリンク代 ★ 先着順ですのでお早めにお申込ください。
申込み先 090−2457−8513 愛場 mail aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp
OBOG会の会員の紹介であれば、どなたでも参加できます。お知り合いにお声かけください。

当日配布された資料>
>◎
高畠ゼミOBOG会主催 第10回ミニサロン
 第9回ミニサロン 高畠ゼミOBOG会主催                  
講師 中山千夏 氏 (作家)  演題 個人的な話

日時 2010年11月6日(土)  ・午後3時 〜 5時 ミニ講演

午後5時から別会場でフリートーキング(飲み会)を予定しています。講師参加は未定です。
会場   銀座ルノアール・マイスペース池袋西武横店4号室 電話 5960−0056
     豊島区南池袋1−16−20ぬかりやビル2F
 
講師プロフィール 中山千夏(なかやま ちなつ)
1948年熊本県生まれ。1955年、芸術座「がめつい奴」に出演し、天才子役として注目を集める。1970年、作家として活動をはじめ「子役の時間」「羽音」等で連続3回直木賞候補となる。1877年、市民運動を目指す団体『革新自由連合』に参加、代表となる。1980年、参議院全国区に出馬、当選。1期務める。女性に対する偏見や差別に対して常に前向きな姿勢で難問に取り組み、一人の女性に対する疑問を自然体で語る公演は、各地で高い支持を得ている。現在は、「母の友」「週刊金曜日」「伊豆新聞」で連載するなどの執筆活動の傍ら、死刑廃止運動など市民運動を続けている。近著に、ノンフィクション「海中散歩でひろったリボン」、対談集「ぼくらが子役だったとき」、自身の母娘関係を分析した「幸子さんと私」などがある。
★ 定数30人の小さな部屋です。先着順。参加ご希望の方は事前予約いただければ準備等で助かります。知人のお誘いも可。お早めにお申込みを。       
  申込み先 090−2457−8513 愛場   mail aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp

 今回の「ミニ・サロン」は、日本を代表するルポ・ライター鎌田慧さんを講師にお迎えして、2009年11月7日(土)午後3時〜5時、池袋西口の「銀座ルノアール・マイスペース西武横店」で行われた。参加者はOB・OG会員など15名であった。以下は講演の概略を再構成し補注を加えたものである。したがって、お話の順番通りにはなっていないこと、お話の全てを記述したものではないことをおことわりしておく。

 講演の前に、鎌田さんの著作『橋の上の「殺意」〜畠山鈴香はどう裁かれたか』(平凡社)が紹介されたこともあって、鎌田さんは「これは冤罪事件とはいえないが」とことわったうえで、「秋田連続児童殺人事件」(補注1)からお話を始めた。鎌田さんは興味をひかれる事件があると、それが冤罪かどうか分からない時点から取材を始めるという。関係者のプライバシーに踏み込むこともあるが、冤罪との確信を得た場合、それが被告人のプラスになると判断すれば、著作に書くことにしている。
 (補注1)2006年、秋田県藤里町で畠山彩香ちゃんと米山豪憲君の2人が殺害され、彩香ちゃんの母親の畠山鈴香容疑者が逮捕された事件。一審、二審が無期懲役の判決を出し、検察が上告を断念、被告側も上告を取り下げたため、2009年無期懲役の刑が確定した。犯人の早期逮捕を望む母親が犯人だったという事件の展開と、畠山容疑者の特異なキャラクターがマス・コミの注目を浴び、大勢の取材陣が乗り込んで根掘り葉掘り取材する“メディア・スクラム”の問題が発生した。
 この事件では、静かな山里で2人の子どもが続けて死んだという不気味さに町民がショックを受けていた。民話の神隠しではないが、鎌田さんもミステリー的な気分で取材に入ったという。被告が犯行を認めている事件は、細かいことは誰も問題にしなくなる。この事件で畠山被告は豪憲君の首を絞めて殺したことを認めたが、彩香ちゃんについては殺意を全面的に否定した。彩香ちゃんを橋の欄干に座らせておいて突き落としたとされるが、殺意があればそんなことをしなくても川に落とせる橋の構造だった。しかし、裁判所は殺意を認定した。マス・コミは識者やコメンテーターの意見として「遺族は納得しないだろう」と無期懲役の判決に不満を表明した。自分(新聞・テレビ各社)で不満と言わず、第三者に言わせるのはマス・コミの常套手段である。畠山被告は、父親から暴力(DM)を受けて精神にダメージを受けた(本人と母親の証言)という。乖離性人格障害の疑いもある。また、性格の特異性は精神科医に提出した日記にも示されている。畠山被告は「豪憲君が死んだことは何とも思っていない」とか「豪憲君のところには子どもが3人いるので、1人殺されても2人残る」とか書いている。無期懲役の判決に対して、検察は上告しなかった。判例からみて上告しても死刑にはならないと判断したためである。
 この事件の初公判には27人分の傍聴券を求めて3,000人が行列をつくったが、そのほとんどはマス・コミの傍聴席争奪戦のために動員されたアルバイト。社会的に注目される裁判では途中経過もリポートしなくてはならないので、こうして傍聴券を多く手に入れる。法廷は記者の出入りで結構騒がしい。私はこの裁判では平凡社から傍聴券をもらったが、大量動員できないので券が手に入らないこともあった。

 “メディア・スクラム”が問題になった事件としては、「和歌山毒物カレー事件」もあげられる。(補注2)この事件では、林真須美容疑者が逮捕される前から取材陣が群がり、林容疑者がホースで水をかけるシーンなどが繰り返しテレビで報道されて、ふてぶてしい極悪非道の女というイメージができあがった。 
(補注2)1998年、和歌山市園部地区の夏祭りで出されたカレーを食べた人のうち67人が吐き気や腹痛を訴え、このうち4人が死亡した事件。カレーから亜ヒ酸が検出された。2003年、最高裁が被告の上告を棄却して、林真須美被告の死刑が確定した。
この事件では、取り調べでも裁判でも林被告は一貫して完全黙秘した。物的証拠もなく状況証拠だけで死刑判決を出したのはおかしい。

日本の4大冤罪事件といわれるのは「財田川(さいたがわ)事件」「免田事件」「松山事件」「島田事件」である。このうち「財田川事件」(補注3)で死刑が確定した谷口繁義さんは、服役中に高松地裁丸亀支部宛てに、ズボンについた血液の再鑑定をしてほしいというハガキを出したが長く放置されていた。
  (補注3)1950年、香川県財田村でヤミ米のブローカーが殺害され、13,000円が奪われた事件。当時、不良として嫌われていた谷口繁義さん(当時未成年)と仲間1人が別件逮捕され、アリバイが証明できなかった谷口さんが起訴された。1957年最高裁で死刑判決が確定。1981年に再審が開始され、88年無罪となる。
丸亀支部長となった矢野伊吉裁判長がハガキを“発見”し、仙台刑務所で服役していた谷口さんと接見して無罪を確信したという。矢野裁判長は再審を開始しようとしたが、2人の陪席判事(補注4)に反対され実現しなかった。矢野さんは裁判官をやめ弁護士として再審に取り組んだが、弁護士会からも除名されてしまう。その後『財田川暗黒裁判』という本を出版し、12,000〜15,000部売れて話題になったため、日弁連も再審に動き出した。再審では拷問による自白の強要や物的証拠とされた「被害者と同じO型の血液の付着したズボン」についても、警察や検察によるねつ造の疑いが強まり、谷口さんの無罪が確定した。谷口さんは34年の獄中生活を送った後出所したが、その時すでに矢野さんは亡くなっていた。谷口さんも2005年に死亡した。
  (補注4)裁判は3人の裁判官による合議で進められるケースがある。1人が裁判長で2人が左右の陪席判事となり、左陪席が判決文を書く。裁判長には陪席の先輩がなるため、普通陪席が裁判長に異議をとなえることはない。財田川事件では2人の陪席にどこからか“圧力”がかかったのではないかと鎌田さんは指摘する。

「弘前大学教授夫人殺人事件」(補注5)では、懲役15年の刑が確定した那須隆さんが、13年後に仮釈放されたあと、妹の嫁ぎ先の材木店が経営する銭湯で細々と暮らしていた。那須さんは、源平合戦で有名な那須与一の末裔で、弘前には那須の姓の家が一軒しかなかったため、出所後働こうとしてもすぐあの事件の那須だということが分かり、働き口を見つけることができなかった。
(補注5)1948年弘前大学医学部教授の夫人が刺殺された事件。現場から血痕が点々と続き、それがたどり着いた家にいた那須隆さんが逮捕された。那須さんの開襟シャツについた血痕が物的証拠とされ、1953年、二審で懲役15年が確定した。1963年仮出所。再審請求するも1974年、いったん棄却。76年再審開始。血痕は警察のねつ造の可能性が高いと認定され、77年無罪確定。国家賠償請求訴訟を起こすが棄却される。
 ところが、1971年真犯人が名乗り出た。この男、滝谷福松受刑者は婦女暴行で服役中だった。刑務所のなかでは婦女暴行犯はバカにされる。彼は1970年に三島由紀夫が割腹自殺したことに刺激を受けて、自分にも勇気があることを示そうと名乗り出たという。時効が成立していたため、起訴はされなかった。
 「袴田事件」(補注6)では、静岡地方裁判所の左陪席として判決を書く立場にあった熊本典道判事が、ほとんどの供述調書に不整合があるとして無罪の判決を書こうとしたが、裁判長と右陪席に反対され、一通の検事調書だけに依拠して死刑判決を書いた。その時の裁判長は「世論に負けた」と話したという。その後、熊本判事は退官して弁護士となったが、それもやめ放浪生活をしたあと「自分は間違っていた」という告白記を発表した。
  (補注6)1966年、静岡県清水市で味噌製造会社の専務宅が放火され、焼け跡から4人の他殺体が発見された事件。従業員で元プロボクサーの袴田巌死刑囚の部屋から微量の血痕のついたパジャマが発見され、強盗殺人放火の罪で起訴された。1980年、最高裁で死刑判決が確定。再審請求するも2009年現在認められていない。この事件でも警察や検察による長時間の威圧的な取り調べが問題となった。袴田死刑囚は拘禁反応などで精神に異常をきたしているという。またこの事件は、プロボクシングの元世界チャンピオンのファイティング原田氏や輪島功一氏などが再審請求の運動をするなど特異な展開をたどっている。

 冤罪事件は、あまり世間の関心を呼ばない。一度有罪の判決を受けると、たとえ再審で無罪が確定してもその人は決して「青天白日」の身とはならない、と鎌田さんは強調する。
 冤罪事件が発生する原因は幾つかある。
 第一は、警察(検察)による長時間の強圧的な取り調べである。繰り返し「おまえがやったんだろう」と迫られ、正常な判断ができない精神状態に追い込まれる。殺人事件の場合、容疑者はたとえ警察で自白しても、重大事件なのだから裁判所が真実を明らかにしてくれるだろうと思ってしまうらしい。裁判官の善意を信じるしかない。供述調書も取調官が書いた文章について、ただ「ハイ」と答えさせられ、最後に指印を押すだけ。事件現場などの地図も、取調官が書いたものを下に敷いてトレースさせられるともいわれる。警察の留置場が「代用監獄」として長期間拘留が認められているのも大きな問題である。
 第二は、検察官の問題。死刑判決を勝ち取れば、出世につながる。検察側に不利な証拠は裁判所に提出しないことも現実にある。
 第三は、裁判官の問題。本ばかり読んで司法試験に合格した“ガリ勉“タイプが多い。世間知らずで、意外にマス・コミの論調を気にする。多くは司法官僚化し、無難な判決を書く(判例踏襲)。先輩に逆らったり、異例な判決を出したりすると左遷されるからである(水俣病訴訟、長沼ナイキ訴訟の第一審裁判長など実例は少なくない)。

 冤罪事件の被害者は「裁判員制度」に好意的だという。官僚裁判官にひどい目にあわされたので、裁判員なら市民感覚でやってくれるというのである。
 しかし、「裁判員制度」にも問題がある。裁判員が量刑にまで踏み込むことや、守秘義務を課されることなどがあげられる。日弁連は「陪審員制度」の導入を目指したが、法務官僚に押し切られた。鎌田さんは、3年後の制度見直しにむけて取り組んでいきたいとしている。また、最近の事例として「足利事件」で血液のDNA鑑定が間違っていたことが判明し、再審で無罪が確実視されている菅家利和さんの場合、検察側から取り調べの模様を録音したテープの一部が、弁護側に開示された。録音だけでなく、取り調べの全過程を映像で可視化するなど「密室での取り調べ」をやめさせることが必要である。
 以上(文責:工藤) 
 講師 椎橋 勝信氏(毎日新聞元政治部記者)
 期日 11月29日(土) 時間 午後3時〜5時
 会費 1,000円+450円(フリードリンク代)  その後、懇親会の予定(場所は未定)
 場所 ルノアール池袋西武横店(マイ・スペース)
    豊島区南池袋1−16−20 ぬかりやビル2F  п@03−5960-0056
    URL http://www.ginza-renoir.co.jp
上記からルノアールのHPにアクセスし、「マイ・スペース」を開くと、地図の閲覧可能。「銀座ルノアール」からの検索も可能。
西武デパートの東口を出て右側に歩き、約5分。明治通りに面し、ジュンク堂書店の斜め向かい。

 テーマ 「総選挙と政界再編」(お話1時間30分、質問30分)
 講師紹介
   毎日新聞元政治部記者、論説委員を経て、現在「社団法人 アジア調査会 専務 理事・事務局長」。
 高畠先生とは、選挙の世論調査だけでなく、選挙結果の二次分析(有権者の投票 行動等)に協力し、 毎日の紙面に解説記事などを執筆した、いわば“盟友”にあたる。
 「市民政治研究会」の会員であり、今年の「七夕忌」と懇親会にも出席。
 11月30日に総選挙の投票が行われるかどうか、微妙な政治情勢であるが、もしあ るとすれば、その前日というジャストタイミングとなる。豊富な取材経験をベースにした総選 挙と政界再編の可能性等について興味深いお話が聞けると思われる。乞うご期待!

  参加ご希望の方は、下記のアドレスまでご返事ください。
    k-kudoh@cc.e-mansion.com  (工藤 敬吉)

第6回ミニ・サロンのお知らせ
  「高畠先生の盟友、総選挙と政界再編を語る」

演題 日本の出版界の現状と未来 (仮題)

講師 鷲尾賢也氏 (編集者 歌人 講談社元取締役)

日時 10月25日(土)    午後3時半 〜 5時 ミニ講演
                  午後5時〜 フリートーキング(別会場、飲み会)
会場 池袋ルノアール・マイスペース池袋(会議室)
    池袋駅東口ビックカメラの裏第一イン池袋B1  03−5957−7085

講師(わしお・けんや)は1944年生まれ。慶応大学卒。丸山真男のゼミで工藤敬吉氏と同期。1969年、講談社入社。現代新書編集長を経て「選書メテエ」「現代思想の冒険者たち」「日本の歴史」などを手がける。学芸部長、取締役を経て2003年退社。著書「編集とはどのような仕事なのか」。小高賢の名で歌人としても活躍。近著に「松本昌次 わたしの戦後出版史 聞き手 上野明雄・鷲尾賢也」(トランスビュー刊)がある。
 
定員30名。参加費は1000円。 先着順ですのでお早めにお申込ください。
申込み先 090−2457−8513 愛場 mail aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp
●第5回ミニサロン
10月14日(日) PM3〜5時、その後懇親会(別会場)
会場 あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)3F 会議室A
03−5391−0751
【講師プロフィール】おおた・はるこ 1947年神奈川県生まれ。父は太宰治。明治学院大学文学部卒。「心映えの記」で第1回坪田譲治賞受賞。1976年からNHK「日曜美術館」初代アシスタントを3年間務める。著者「小さな神様」「恋する手」など多数。月刊「望星」に3年間、林芙美子の評伝「石の花」を連載、完結。筑摩書房より刊行予定。

★ 定員30名。参加費は1000円。
★ 先着順ですのでお早めにお申込ください。
申込み先 090−2457−8513愛場   mail  aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp
● 第3回ミニサロン
講師 太田治子(作家) 演題 作家たちの戦争責任


高畠ゼミOBOG会主催 第7回ミニサロン

講師 川村孝則氏 (ジャーナリスト)

演題 日本における市民主義の系譜での高畠通敏の役割

日時 3月14日(土)
午後3時〜5時  講演
午後5時〜  フリートーキング(別会場、飲み会)
会場 マイスペース&ビジネスブース池袋西武横店 03−5960−0056  
豊島区南池袋1−16−20ぬかりやビル2F
(JR池袋駅東口西武デパートの前の明治通りを目白方向に行き、ジュンク堂書店の先、右側にあるビル内)
講師プロフィール かわむら・たかのり 1943年生まれ。ジャーナリスト。学習院大学卒。シモーヌ・ヴェーユの研究者。小田実、羽生五郎、久野収ら日本における市民主義の系譜の巨星たちに身近に接し、久野収著「平和の論理と戦争の論理」、高畠通敏著『政治学の道案内』など、両氏の著作刊行に関わる。NHKの番組「思想家久野収がパリで考えたこと」にも出演・監修。昨年からは東京YWCA講座「たゆたえども沈まず」(現在、第三期)で、久野収を中心に「権力に抗する市民」の系譜について集中講義を行い、高畠先生についても何度も言及されている。

定員30名。参加費は1000円
★ 先着順ですのでお早めにお申込ください。
申込み先 090−2457−8513 愛場
                 mail aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp

申込み先 090−2457−8513  愛場 mail aibakenji@mrb.biglobe.ne.jp
講師(たかはし・たけとも)は1935年生まれ。元・立教大学助教授(フランス文学)。べ平連の地下組織「第2期ジャテック」の責任者として、ソ連ルートが絶たれたため、小田実の密命を帯びヨーロッパに渡り、フランス五月革命、アルジェリア解放運動の地下活動家たちと接触し、新しい逃亡ルートを開拓。脱走米兵をヨーロッパに密出国させることに成功した。現在、スロベニア・リュブリャーナ大学客員教授。

 昨年秋に、“あの時代から40年”を経て始めて、当時の体験を明らかにした著書「私たちは、脱走アメリカ兵を越境させた…」(作品社 2400円)を刊行した。

 高橋氏は、立教大学での大学闘争の発端となった文学部教員人事(文学部教授会が高橋氏の文学部教授就任を拒否)のご本人。今回の著書で、突然の“行方不明”の理由がなんであったかが明かされた。

べ平連、学園闘争、ジャテック、フランス五月革命…、そしてサルトル、ボーボワールの実存主義。そうした時代の渦の中で、“国境に風穴を開ける”活動をされた高橋氏を囲んで、高畠先生らが深く関わっていた「市民運動」について語り合いましょう。べ平連なんて本を読んでしか知らないよ、という若い世代も、ぜひお越しください。

定員30名。参加費は1000円。  先着順ですのでお早めにお申込ください
日時 6月14日(土) 午後3時半 〜 5時 ミニ講演
午後5時〜    フリートーキング(別会場、飲み会)
会場 豊島区民センター(コア・いけぶくろ)3F 和室会議室
                  03−3984−7601
講師 高橋武智氏 (元立教大学助教授)

演題 べ平連が生んだ市民運動のひとつとしての「ジャティク」(仮題)

●第4回ミニサロン

8月19日(日)PM4〜5時、講演、5時〜 フリートーキング(別会場、飲み会)
会場 豊島区民センター(コア・いけぶくろ)3F 和室会議室
    03−3984−7601
【講師プロフィール】ふたつき・ひろたか 1949年鹿児島県生まれ。元日刊ゲンダイニュース編集部長。明治大学農学部で食品化学を学ぶが、棒っ切れを振り回したため大学側から除籍。「やじうまプラス」のTVコメンテーターなどを務めフリーランスのジャーナリストとして活躍中。著者「手に取るように政治が分かる本」など。
講師 二木啓孝(フリージャーナリスト)
演題 参議院選挙後の日本の政治
高畠ゼミOBOG会主催
●第2回ミニサロン
10月14日(土)、ドキュメンタリー作家・森達也氏をお招きした「第1回 ミニサロン」が開催されました。会場のコア・いけぶくろ(豊島区民センター)3階和室で、20人弱の参加があり、大森さんの紹介で来られた方や、卒業後初めて会ったOBなどもいらっしゃいました。
森氏(公式ウエブサイトhttp://www.jdox.com/mori_t/)が演出したフジテレビ放映(1999年11月6日放送 60分)の番組「放送禁止歌」ビデオをみた後、森氏が少し話をして、さっそく、表現の自由、差別問題、プロレスのこと、ナショナリズムのことなどについてフリートーキング。参加者からはマスコミ現場からの体験談も飛び出して、あっという間に閉会時間になり懇親会になだれ込みました。
 懇親会場のカラオケ居酒屋には森さんの友人で女性漫画家・石坂啓さん(週刊「金曜日」編集委員)も乱入。2時間で追い出され、またまた、お二人と総勢8人で「マダムシルク」(今年いっぱいで移転)へ。10時過ぎまで飲みしゃべりのミニ(どこがミニやら)サロンでした。参加者たちにはおおむね好評で、「高畠OBOG会」のホームページhttp://tmkokino.hp.infoseek.co.jp/の掲示板に、山梨・大森両氏が感想を載せておられますので是非お読みください。
 なお、会場費(もちろん懇親会は別)・講師謝礼等で若干の足が出ましたので、OBOG会の方から補助していただきますことを申し添えます。

次回ミニサロンは今年度中にもう1回考えています。乞うご期待!(代表 愛場)

参考 第1回ミニサロンのご案内>>

<第1回ミニサロン>が開催されました!

「高畠ゼミOB・OG会」 第8回「ミニ・サロン」講演記録  
〜鎌田 慧 「日本の冤罪事件」〜
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